Danger Day.5 「富士急に轟く心の絶叫!バンドリ8th Live!」
NO LIVE! NO LIFE!
どうも、もでーんです。
今回取り上げるのは先日開催された
「BanG Dream! 8th☆LIVE」夏の野外3DAYS
の内、2日目のRAISE A SUILENと3日目のPoppi'n Party,Morfonica,前島亜美×RAISE A SUILENに参加してきたので、その記録を鉄が熱いうちに残しておきたいと思います。
今回はスピード重視のため各バンドの紹介は後日に回し、ライブのレポートを優先していきたいと思います。気持ちが高まり過ぎて、細かい記憶はあやふやなので特に印象に残った部分のみとなります
注意:リンクの動画は全部過去のライブのものです
- DAY2:RAISE A SUILEN「THE DEPTHS」
- DAY3:Poppin'Party、前島亜美(Pastel*Palettes 丸山彩役) with RAISE A SUILEN、Morfonica「Special Live ~Summerly Tone♪~」
- アンコール:BanG Dream! Family
- 最後に
DAY2:RAISE A SUILEN「THE DEPTHS」
RAISE A SUILENはBass/VocalのRaychell、Gtの小原莉子、Keyの倉知玲鳳、Drの夏芽、DJの紡木吏佐の5人編成です。
サウンドはキーボードやDJによる電子的でサイバーな音と重厚なサウンドを融合した、ダンサブルなロックを得意としており、ライブの度に圧倒的な技術と世界観で観客を支配します。
支配というと言葉は悪いですが、実際ライブではパフォーマンスに圧倒されっぱなしでかなりハードです。しかし終わったときには既に次のライブが欲しくてたまらない身体にされており、そのなんとも言えない感覚がクセになるバンドでもあります。
演奏の安定感はいつものことながら、今回驚かされたのがパフォーマンス力。要所要所でキメるキメる。クールビューティのリズム隊は難しいことを涼しい顔でやるし、キューティー3人組はこれでもかっていうくらい暴れるし。
特に「HELL! or HELL?」のBメロなんかCDより低音が強く、メンバーもヘドバンしていたため、様相としてはもう完全なメタルでした。今まで僕はこういうのはムキムキの男性がやっているところしか見たことなかったので新鮮…というより戦々恐々でした。
キューティ&ビューティのバンドがやる音楽ではない…けど、それをやるのがRAISE A SUILEN。
また、各所では各メンバーがそれぞれのテクを余すところなく披露していきます。
小原さんなんか、台にギターを置いたと思ったら琴みたいに弾き始めて、恍惚とした顔でニヤニヤしてるんですもん。怖い怖い
倉知さんだって、グルグル回りながらキーボード弾いてるし。
夏芽さんは満面の笑みでブラストビート踏んでるし。
紡木さんも暴れながらDJプレイしてるし。
Raychellさんは遠くまで響く、強くも綺麗な声で歌いながらベースで夏芽さんのグルーヴに乗っかるし。
凄すぎてもうホラーですね。
更に初披露の「INVADE SHOW!」では、サビの「シュラライ!ライライ!」に合わせてメンバーが身体を横にブンブン振っていたのですが、その動きが自然過ぎて、そのノリに当てられた観客の身体は勝手に踊りだしてしまいます。
そうやって動きの中で観客を煽っていけるのも、RASというバンドが、メンバーがそれぞれ熟練のテクを持っているからこそなせる技でしょう。(踊りたいと思う前に踊らされてしまう。正にライブモンスター…)
そして最後はやはり「R・I・O・T」。
もうこの曲のイントロが流れ始めたときの会場と言ったら…
「待ってましたぁああああああ」
と言わんばかりの雰囲気が会場を包み、もう爆発寸前。いや、もう爆発していたかも知れない。
この曲を演奏しているときは、観客は地面に立っているより空中に浮かんでる時間の方が長かったのではないか、と錯覚するほど、熱気が会場を包んでいました。
半年以上にもなる沈黙を破り、ついにステージに降り立ったRAISE A SUILEN。
バンドリが誇るライブモンスターは、静かに爪を研ぎ、これっぽっちも弱体化していないということを証明したのでした。
DAY3:Poppin'Party、前島亜美(Pastel*Palettes 丸山彩役) with RAISE A SUILEN、Morfonica「Special Live ~Summerly Tone♪~」
Morfonica
このバンドには驚かされました。
デビューが発表されて、初めて1st Singleを聴いたときは、失礼ながら「ビビッ」とは来ませんでした。
しかし、実際ライブを見てみると、手のひらを高速で返しざるを得ませんでした。
まず驚いたのは音の作り方。
低音がめちゃくちゃ強い
ベースとドラムのバスが効きまくっていました。CD等の音源を聴くとゴリっとしたベースもよく聴こえ、確かに低音が強く感じますが、ライブはその比ではなかったです。
ベースやバスドラが鳴っているときは会場が震え、ベースとバスのアタックが合わさった瞬間に至っては「心臓マッサージを直でされている」と言っても過言ではないほどの振動が伝わってきます。
また、ベースのピック弾きのアタック感が、圧縮したような厚いバスと絶妙に合わさり、聴いていて気持ち良いリズム隊でした。それでいてドラムのそれ以外のタッチは柔らかで優しかったので聴いていて不思議な感覚があったのを覚えています。
低音をリズムに預けたギターはコードを中心にボーカルを支え、このバンドの一番の特徴であるヴァイオリンは、それらを基に裏メロとして動き回り、演奏を彩っています。
また、ボーカルも最初CDで聴いたより堂々として迫力があり、デビューして間もないながらどんどん進化している様が感じ取れました。
しかし、僕の心に強く残ったのは演奏だけではありません。
Morfonicaのチーム力です。
ライブの途中、メンバーの演奏が大きくズレるというアクシデントがありました。(誰が、何が原因とは言うつもりはありません)ボーカルの進藤あまねさんも、そのままでは歌えないと判断したのか、イヤモニターを外してしまいました。
演奏していた曲を初めて聴いた僕ですら、すぐにズレたとわかったのですから、他の観客、ましてや演奏中のメンバーはさぞ焦ったことでしょう。
しかし、僕が驚いたのはここから。
あるメンバーがリズムをリードし、それを感じたメンバーがリズムを整え、他のメンバーが最後それに合流する形で、誰一人演奏を止めることなく元の流れに戻したのです。
この修正力は本当にすごいと思います。
中にはプロとして活動していたメンバーがいたとしても、バンドとしては初めてのライブ。しかも殆どは実績のあるポピパやパスパレを見に来ているアウェイのステージで、諦めることなく全員が協力して食らいついていったガッツは並大抵のものではありません。
このライブを見てしまったら応援せずにはいられない。そんなライブでした。
勿論初めてのライブ故の固さはありましたが、これからの活躍を大いに期待できる良いライブでした。
前島亜美 with RAISE A SUILEN
陽キャの陰キャ(スタッフ談)前島亜美さんがRAISE A SUILENを引き連れ参戦です。
このパートで特筆すべきは「安定感」です。
演奏力に定評のあるRASは勿論、ボーカルの前島さんの安定感が半端ないです。
まずキレッキレのダイナミックなダンスは最初から最後までブレません。過去に空手をやっていたということで体幹が鍛えられているのかも知れませんが、それにしてもあのスタミナはもはや人類の不思議です。
そして歌。あんだけ動いていれば息切れしてもおかしくないのに、全く不安定にならない。なんなら以前より歌の艶が加わり、表現力が増している気がします。
更に終始最大限の笑顔。キツイはずなのにそれを一切感じさせず、見ているこっちも釣られて笑顔になってしまう100万ドルの一級品。陰キャ(スタッフ談)なのにどうしてあんなキラキラしているのか不思議です
しかし、安定しているのはパフォーマンス面だけではありません。MCの安定感がとにかく凄い。
今までリアルバンドの大部分を担ってきたポピパとRoseliaのライブは、MCが攻めているので基本爆笑の嵐。しかし、振り切っている分「この話の着地地点どうすんだ…」と心配になることもしばしば。
その点前島さんのMCの安定感と言ったら…。
態度は控えめなのに堂々としているんですよね。それが見ている側の安心感を与えるのかも知れません。
あとは、白鷺千聖役の上坂すみれさんが映像で駆けつけてくれました。「おー二人で歌えてよかったねー」って思ってたら、歌い終わったあと前島さんが泣いていたという、まさかのハプニングがありましたが、一人でこの曲を歌ってきた彼女なりに、何か思うところがあったんじゃないかと思います。
といったような心温まるステージで会場は更に盛り上がり、バトンは大トリのポピパに引き継がれたわけです。
やいやい
Poppin'Party
やってくれました我らがPoppin' Party!
それぞれが魅力的なバンドであれど、バンドリというコンテンツを締め括るのはこのバンドしかないと僕は思っています。
とにかく多幸感が振り切っているバンド。
今回はいきなり激しいナンバーから始まり、天気予報を覆した晴れた夏の空を赤く染め上げていきます。そして、夏曲ゾーンではポピパらしいカラフルな選曲で彩り、終盤は明るい曲で盛り上げていきます。
コロナで多少ブランクがあるものの、演奏は安定していて「ポピパも本当にうまくなったなぁ。凄いなぁ」とスポーツ漫画に出てくる、観客席で玄人感出してる人みたいな気持ちで今回は見ていました。
大橋さんは柔らかいながら輪郭のあるドラムをしっかり叩くし、西本さんは相変わらずグルーヴィーにブイブイ言わしてるし、伊藤さんは余裕をもって動きながら楽しく弾くし、大塚さんはパッション溢れるギタリストだし、愛美先生は歌い方が力任せじゃなくなって幅が広がっているし…。
特にギターは、7th辺りから僕の好きな方向の音になってきて(前はもっとジャリっとしていた)、個人の好みとしても聴いていて気持ちが良かったです。
「うんうん、皆立派になって…」と最早センチになってしまうほどでした。
と思ってたんですけど。
事件は夏曲ゾーン「夏空 SUN! SUN! SEVEN!」で起きました。
いつも通り楽しくノリノリでいるメンバーと観客。いよいよサビに差し掛かってもっと盛り上がろうとした瞬間
「おぉぉおおおおおおおおいwwwwww」
とツッコミたくなる出来事が。
大橋さんが前に出てきた代わりにサポートに入っていたドラムと、伊藤さんのキーボードしか聞こえない。びっくりしてステージ上を注視すると仰天の光景が繰り広げられてました(笑)
敢えてここではその内容は伏せておきます。気になる人は9月のアーカイブ配信か、いずれ発売されるBDを買って自分の目で確かめてください。
想像を絶する光景だと思います。「やりやがったな!」って叫びたくなること間違いなし。
ただ、その光景は見た人を幸せにすると思います。それだけは保証します。
空前絶後のステージを繰り広げ、みんながニコニコになったところで最後の曲に。その前に各メンバーから一言ずつ挨拶。
大まかな内容としては、ポピパもライブを待ちわびていたこと、バンドリというコンテンツを大事に思ってくれていること、これからも走っていくこと。これらをメンバー自身の言葉で話してくれました。
僕は西本さんの「ただいま、おかえり、ありがとう」が特に記憶に残ってます。観客もメンバーと同じようにライブの開催を待ちわびていた内の一人。それを汲み取って「お帰り」と言ってくれたのは素直に嬉しかったです。
そしてミライトレインの掛け声を観客は心の中でシンガロングし、ポピパのステージは幕を閉じました。
アンコール:BanG Dream! Family
最後は今回の出演者みんなを交えての「夢を打ち抜く瞬間に!」です。Roseliaからはボーカルの相羽あいなさんが参戦し、今回の3daysに参加した合計5バンドが出揃いました。(当曲は1:30からです)
もうこれは幸せ以外の何物でもありませんでした。
メンバーだけでなく各スタッフ全員が、この3日間を無事に走り抜けられることを信じて取り組んできたことが実を結んだ瞬間。
みんなで盛り上げ、会場のボルテージが上がり切った瞬間、成功を祝うように特大の花火が上がりました。そのとき僕は「ああ、無事終わったんだな」と実感しました。
嬉しさとちょっとの寂しさ。そんな色々な感情が頭の中を内包したまま、僕のバンドリ8th LIVEは終わりました。
出演者みんなが笑顔でいるステージは正に「キラキラドキドキ」でした。
僕にはライブに参戦し、見守ることしかできませんでしたが、苦難を乗り越えて開催したこのライブには確かに意味があったと思います。
最後に
いつでも挑戦するバンドリ!にはこれからも突き進んでいって欲しいと思います。
僕個人としては、ラルク、マイケミ、LiSA等、色々なライブが中止になり、2020年最初のライブとなりました。
みんなで音に溺れて一つになる。この感覚はライブでしか味わえません。
僕にとっては、もう本当に待ちわびたライブでした。
それをこの難しい情勢の中無事に開催し、やり遂げてくれたバンドリメンバー、スタッフには感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました。
多くを語り過ぎても野暮なので、最後は一言で終わりたいと思います。
やいやい